2022/03/26 20:34
作品の美しさ魅力とはなんだろう。本物と偽物との違いはなんだろう。なぜ人は美しいものに惹かれるのだろう。作品はものであるが人を魅了するのは、作品から立ち上がってくる作家その人(人格とも性格とも違う)の有り様だ物づくりに関わる時作家のまとっている空気、例えば 端正さ、清潔さ、そばにいる 心地よさ、熱情、高揚、生への情熱、時には狂気さえも 感じ 共体験したいの。
剣豪昔武蔵の逸話を述べてみよう。武蔵は 名のある達人に 手合わせを望むが断れるれ続ける。ある日 武蔵は自分の小刀で傍らの小枝を切り落とし、達人の弟子に預ける、達人は小枝を見て手合わせに応じる。すなわち その小枝に 武蔵その人を感じ 剣を合わせたという 逸話である。立ち上がってくる武蔵その人を剣豪は感じ取ったに違いない。
もう少し違う例を見てみよう。
人が恣意的に作り出した芸術は彫刻、絵画、演劇、映画、音楽、料理などなどたくさんジャンルがあるが中でも書は最もシンプルに作家を表出するのでは無いか。す人はなぜ書を鑑賞するのか。例えば私の作品に取り入れた書家に 唐の懐素と言う人がいる。狂草を持って知られ酒に任せ奔放に書いたらしい。私はなぜ魅力を感じ作品に取り入れたか、遥かな時を 隔て懐素の筆の運び、息遣い、とへの喜び紅葉生の情熱まるで目の前にいるように感じたのだ。現代の人が 臨書に立ち向かう時 ……
現代の人が臨床古典を移す事に立ち向かうときその書かれた文字は見る人には瞬時に本物と偽物を見分けてしまう臨床している本人が無自覚であろうと手元の中手本の中に本作者の人間を感じ、たくみを感じ、受け入れながらながら書いた臨床は、本作者と臨床者双方の魅力を醸し出すもらった作業は何にも湧き出してこない。私の作品(コーヒーカップの中の所の男、赤い文字は果たして開祖の奔放な喜びを見てくれる人の皮膚に一瞬でもコピーペーストできただろうか